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2008年2月18日 (月)

鈴木 善司君への弔辞                  ( 漆山 敦 ) 

 鈴木善司 59歳。

 その突然の訃報に、しばし息を呑んだ。 幽明、さかいを異にすることの なんと容易なことか。

 1984年、我が浜松男声合唱団が 女声合唱団 ウイステリア・エコーの賛助出演をした際、入団。 それ以来 バリトンを歌い続ける。 やがて 90年代の団衰退期となり、メンバーが一人欠けても、存続が危ぶまれる頃 団を支えた仲間のひとりである。 週一回、一人 また  一人と練習場に入ってくる姿を、掌を合わせるような気持ちで迎えた あの薄氷を踏むがごとき時期、彼のユーモアが救いのひとつになっていた。

 この人生後半に得た友である彼は、多くの病歴、入院暦がありながら、どうしてこうも 大らかだったのか、未だによく判らない。

 2008年2月7日 夕刻 死去。 翌々日、通夜。 浜松男声合唱団のユニホームを着せ 近親者の見守る中、棺を閉じる。

    毛糸にて編める靴下をもはかせ

    好めるおもちゃをも入れ

    あみがさ わらじのたぐいをもおさめ

    石もてひつぎを打ち 

    かくて野に出でゆかしめぬ

    おのれ父たるゆえに

    野辺の送りをすべきものにあらずと

    われひとり留まり

    庭などながめあるほどに

    耐えがたくなり

    煙草を噛みしめて泣きけり

 犀星の詩を思い浮かべていた。

 鈴木善司 59歳。

 またしても 友一人 失った。

  

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コメント

うーさんが捧げてくれた詩は「靴下」という題の、犀星が1歳の愛児を失ったときに書いたものだということが、調べてわかりました。団員誰にとっても甘えん坊の弟を失ったような気持ちがあると思いますが、合唱にも縁が深い犀星の詩をとりあげて悲しみを表現してくれたうーさんの弔辞は、皆の無念さをも過不足無く代弁してくれました。ありがとうございました。

投稿: Macchan | 2008年2月21日 (木) 10時36分

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